ネパールにくる前、生活面で不安があったことのひとつが、外で借りるトイレが汚いことでした。
日本でも、公園の公衆トイレなんかは使うのに勇気が要りますが、ネパールの外で借りるトイレはかなり薄暗く汚い印象でした。
今回は「お花摘み」の話題なので、まずはさわやかなお花の画像をどうぞ。
これでも免疫が付いたのか、ネパールでも3分の2くらいのトイレは許せる範囲になってきました。ただ、時々パサル(店)などで「トイレット カタ?(どこ?)」と言うと、いまだに一瞬ひるんでしまうようなトイレもあります。どんなトイレがあるかご紹介しますが、あまりきれいな話ではないので、苦手な方は引き返してください…。
トイレの中が真っ暗闇!
外にあると言われて外のトイレに行くと、ちょうど電気もなくドアを閉めると真っ暗ということもあります。 薄暗い場所にあるので、本当に何も見えないくらい真っ暗なんです。そんな時はしばらく目が慣れてトイレの位置が識別できるまで、じっとしています…(・・;
紙がない!
トイレで面倒臭いことのひとつは後処理の問題です。ネパリはトイレは紙を使わず水だけで全部済ますので、ローカルな場所にはまずトイレットペーパーはありません。それで、毎日いつでもトイレットペーパーを、くるくる丸めたものを持ち歩く必要があります。だんだん最小のペーパーで済ますことができるようになってきましたが、これもなかなか面倒臭いです。
流れて…ない!
水だけで全部済ませるのがネパール流ですが、個室内に少ししか水がないこともしばしば。その場合どうなるかは…ご想像にお任せします。
床が滑って危険!
ネパールの家のトイレは和便にシャワーのスペースが付いているのが、一般的なスタイルです。そして、そのシャワーを昼間から水浴びに使います。それで、外でトイレを借りると、床がびしょびしょに濡れていることが時々あります。
ある時、友人のお宅でトイレをお借りすると、床がやはり濡れていました。そのトイレは和便スペースが少し高くなっていました。トイレを済ませて床に降りるとつるんと滑りました。右腕とおしりを強く打ち、かなり痛みが走りました。ただ、そこはトイレ。いつまでも倒れていたくはないので、力を振り絞って起き上がり、擦りきれた手をせっけんでよく洗いました。
何とか平静を装って部屋に戻り、転んだことを話しました。すると、傍らにいたおばあさんが言いました。 「私の兄は、トイレで転んで亡くなったんだよ。」…デレイ ダーラ ラグチャ(恐ろしい!) もはや、どこのトイレでお亡くなりになったのか聞く勇気はありませんでしたが、ネパールでトイレを借りる時には本当に気をつけなければと、心しました。
藪の中で!?

あ、ついでにピサーブの話しもでした。
ピサーブとは、おしっこのことです。ネパリのおばさまたちは、日本人が大、小とか、ちょっとお花摘みに…というような婉曲表現は使いません。「ピサーブ」とストレートに言い放ち、トイレに行きます。 でも若い女の子はトイレに行く時に、小指を立てます。日本だと一昔前の男性が「俺の彼女」と合図するあの仕草です。所変われば、色々違うものだなと興味深いですね…(^_^;)
そして、日本だと野でピサーブは男子の特権のようですが(え?許されてはいない⁉)、ネパールでは違います。トイレが身近になくて困るときは、女性でも藪の中にごそごそと行き、用を足す光景を何度か目撃しました。ローカルバスに乗ると何もない所でバスが泊まり、「ピサーブタイム!」とカラシ(バスの乗務員の男の子)がアナウンスします。女子もぞろぞろ降りて藪の中など適当な場所に向かいます…^^;
まとめ
そんなわけで旅行者の皆さんはローカルバスは避けて、ツーリストバスに乗ることを強くおすすめします! ネパールは好きですが日本に帰国すると、トイレがきれいな国はいいなぁ…と、呟いてしまいます。
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