ネパールは動物天国です。
南部のジャングルに行くと、野生のゾウ、トラ、サイ、ワニ、色とりどりの鳥たちが生息しています。
山の方にもトラやヒョウなどをはじめとして、いろいろな動物が下りてくるようです。
でも、ジャングルや山まで行かなくても、町中を見渡せば日本とは比べ物にならないほどの動物が普通に闊歩しています。
今回はそのなかで、ネパールの犬情報をお届けします。
ネパールの路上の犬たち
野良犬が一掃されている日本とは異なり、ネパールの路上には、なぜこれほどと思うほど野良犬がたくさんいます。
そしてこの野良犬たち、半数以上は昼間から道端で寝ています。
人が横を歩いても、車やバスが通り過ぎても我関せず、何も聞こえないかのように眠り込んでいます。
死んでるのかな?と思って見ていると、時々思い出したかのように少し歩き、また眠る。
日がな一日そんな生活をしている犬を見ると、時々ネパールの犬のように生きれたら…と思ってしまいます。
でも現実はそれほど甘くなく、バイクにはねられたのか、びっこをひいて歩く犬を見ることもしばしば。
また、餌を求めてレストランなどに入り込み、小石を投げられ追い出されている犬もよく見ます。
そう見ると犬の暮らしも楽ではなさそうです。
道行く人々も、犬が寝そべっていても石ころかのように無関心に見えます。
でも時々、パサル(店)に出勤したお姉さんが、カバンに忍ばせていたビスケットを見知った犬にやっているというほほえましい光景も見られます。
案外こっそり可愛がる人もいるのでしょうね。
ネパールの家犬の地位
一方、一軒家などでは庭で飼われている犬もいます。
日本では「ペットは家族の一員」
いや、今や自分の飼っている犬や猫をペットと呼ぶのにも抵抗のある人は多いかもしれませんね。
ネパールにもごく一部ペットとして犬を飼う人はいますが、大半の人が犬を飼う理由は番犬としてです。
我が家の大家さんも番犬のために犬を連れてくるのですが、大家さんの言うことには「この犬は山から家畜を襲いに来るトラと戦うために飼われている犬で、こいつの父親や叔父は実際に5匹がかりでトラと戦って倒したんだ」
はっきり言って泥棒よけのために家で飼うにはオーバースペック。買い物にレーシングカーで出かけるようなものです。
とはいえ大家さんも毎朝犬のブラッシングとトレーニングを欠かさず行っているので、日本のペットのような形ではなくても、愛車を洗車するかのように、それなりにかわいがっているのかもしれません。
犬に触るのは禁止!
そんな犬との距離が(物理的に)近いネパールですが、もしネパールに遊びに来ても、絶対に触ったり撫でたりはしないでください!
理由は狂犬病。
実は狂犬病は世界中で一般的に発生していて、狂犬病の発生がない国は、ノルウェー、スウェーデン、アイスランド、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、日本、グアム、ハワイ、フィジー諸島のみと言われています。
もし発症すると致死率は100%!というまだまだ恐ろしい病気です。
ネパールも例外ではありません。
おとなしそうな飼い犬であっても、見知らぬ人には吠えるようしつけられているので、注意が必要です。
なので、ネパール人は犬のいる家に行くときには「トクチャ? 噛みますか?」と確認します。
実はこぴらとサントス、ネパールで犬に噛まれたことがあります。しかも自分の家の犬に。
家の犬だったので、予防接種を受けていることははっきりしていたのでそれほど心配はなかったのですが、それでもいろいろと大変でした…
この話は長くなるので、また別の機会にご紹介します。
一方野良犬に関しては、こちらから手を出したり、間違って踏んだりしなければほぼ噛まれることはないと思います。
ただし、道の真ん中にも転がって寝ているので、ネパールの道を歩く時は十分気を付けてくださいね。
万一犬に噛まれてしまうと、日本には狂犬病の注射を打てる病院が限られているので後々大変です。
ネパールに限らず外国を旅行するときには、動物には不用意に近づかないよう注意してくださいね。
もし海外で犬にかまれてしまった場合は次のサイトからワクチンを打てる病院を探し、相談してください。
厚生労働省検疫所「FORTH」、海外で健康に過ごすために。…
念のため怖がらせるようなことも書いてしまいましたが、犬にこちらから手を出さなければ過剰に心配するは必要ないと思います。
おわりに
ネパールの動物シリーズの第1弾として、犬をご紹介しました。
たかが犬でも国によって暮らしはいろいろで、見ていて面白いです。
次回はもっとネパールらしい生き物についてご紹介したいと思います。
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