ネパールの生活ってどこが違うの?ネパールの生活事情~①暮らしの便利さが違う

日本に帰国すると「ネパールはどうですか?」と、よく聞かれます。

一言で言うと「まるで違う」のですが、どんな風に違うのか、ネパールの生活事情を少しまとめてみたいと思います。ほとんど愚痴のように聞こえたら、ごめんなさい…^^;

今回は“暮らしの便利さが違う”件について、お伝えしたいと思います。

 

地方都市には生鮮食料品のそろうスーパーマーケットがない

nepal lsupermarket
大型商業施設バドバティーニ

日本はスーパーへ行けば、ほとんどの食品は買うことができて、出来合いのお惣菜も買うことができます。私たちの住む地方都市では、“バドバティーニ”という大型商業施設はあるのですが、1階のスーパーマーケットで売っているのは、日用品と生鮮食品でない食品です。お米や豆やお菓子、スパイス、パンやパスタや乳製品、冷凍のソーセージなどが売っています。 

しかも牛乳などはとても割高で、在庫も安定しません。一度商品棚から無くなると、2ヶ月くらいは平気で入荷しないのです。もちろん地方都市では出来合いの食品(お惣菜のようなもの)などは何もありません

なので、近所の牛乳屋さん、肉屋さん、キラナパサル(野菜や卵)などを、順ぐりに回って買い物しています。その一端をご紹介します。

 

…その前に“バドバティーニ”でびっくりすること‼

 

こぴら
店員さんが、レジを打ちながら商品をボンボンと投げるよう置くよねー。あれはいまだに慣れない…(;´・ω・)
サントス
そうね~。袋にパンを入れたと思ったら、その上から重い豆の袋とか入れちゃうよね~
こぴら
それに「少しだけ買いたい人」の割り込みがすごいよねー、あれはあきれるよね( ゚Д゚)
サントス
まぁ、君もけっこうにらみを利かせてブロックしてるけどね…

ネパールの生活事情〜牛乳の買い方が違う

うちの近所の牛乳屋さんは朝7時と、夕方6時に牛乳を仕入れてきます。

その時間には新鮮な牛乳を手に入れようとお店の前で大勢の人が待っています。

そして、牛乳は搾りたてそのままなので、買ってきて終わりではありません(ある意味すごくぜいたくで安全な事ですネ)。

 

牛乳の下処理方法

家に帰ると、鍋に牛乳を沸かして、温度計を使って75℃で15秒煮沸させます。そのあと、少し冷まして上澄みをすくい容器に入れます。この上澄みは、濃厚なクリーム分がたまっているので、生クリームとして使います。その残りの牛乳を別の容器に保存します。

ネパリの友人はこの生クリームを大量にフリーザーに集めて、それを溶かして撹拌して、ギウ(ネパールのバター)も自作するそうです。あっぱれ!こぴらはそこまではなかなか…(^o^;

 

こぴら
ネパールの主婦はやることがたくさんあるね
サントス
主夫もベーコン作ったり、納豆作ったり、頑張ってるよ~

ネパールの生活事情〜お肉の下処理が違う

Pork
豚肉…生々しいですね

今日は豚肉2キロを買いましたが、骨付き皮付きなので、家に帰ったらすぐに下処理に取り掛かります。

肉屋の衛生状態は良くないため、まず買ってきた豚を濃いめの塩水を作って洗います。その後、皮と骨と脂を取り除きます。

日本では、きれいに処理され、カットされた状態のお肉が販売されていますね。ネパールでは自分で処理すると、大量の脂身が毎回でてきます。こぴらは最近、この脂身の無駄にしないよう、ラードの作り方と使い方を学んでいるところです。

最近うちの町では豚肉はキロRs.350ほどです。日本の友人たちは「えー、そんなに安いの?」とびっくりします。ただ、ネパールでは廃棄する部分が多いので、可食部だけで計算するとキロRs.500~600くらいかと…。現地の物価に換算すると、やはりお肉は贅沢品です。

そして、だいたいどの部位を何の料理にするか、肉の状態を見ながら決めます。今日は煮物用、角煮用、ソテー用、一口カツ用の4つに切り分けました。そして、明日使う煮物用以外を冷凍しました。肉屋に行き、下処理が終わるまでおよそ45分ほどでした。

こぴら
はぁ~、今日も一仕事した!
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Pork

ネパールの生活事情〜野菜の買い方が違う

local market in nepal
ネパールの“ハットバザール”と呼ばれる市場

 

野菜を買うときもパックや袋には入っていません。そのまま並んでいるものを、「アダキロ(500グラム)又は、1キロ カサリ?(いくらですか?)」とまず聞きます。

値段に納得するとプラスチックの袋をもらい、自分で詰めていきます。それを計りに乗せてもらい「アダ バヨ キ(500グラムに届いた)?」と、重さを確かめます。足りなければ更に足して、もう一度計りに載せてOKなら、お金を払います。

今日は4種類の野菜を買うとしたら、その手間が各野菜ごとにかかります。ハァ…。

 

フェルシーコムンタとは?

ネパールで美味しい野菜の一つが、ネパール語で“ファルシーコ ムンタ”と呼ばれるかぼちゃの茎です。

最初、家の前に奥さんたちが座り込み、このムンタの筋取りをしているのを見た時、「あー、やっぱりネパールは貧しい国なんだ。かぼちゃの茎まで食べるなんて…」と、失礼ながら哀れに思ったのでした。

そんなある日、友人がよかったら食べて~と、このムンタをくれました(^_^;)

pumpkin stem
ネパールでよく食べられているかぼちゃの茎

サントスとの会話

「どうする~、ついにムンタもらっちゃったよ~」

「怖いけど…食べてみようか?油と塩を入れて炒めるだけでいいって、言ってたよ」

筋取りをして、調理し、食べる…

ふたりそろって「え~?なにこれ―‼めちゃくちゃ美味しいよ!今まで食べたことのない美味しさっ!

それ以来、サントスは市場でムンタ(かぼちゃの茎)を見かけると、必ず買おうよ~と言っています(笑)

こぴら
ムンタは茎のシャキシャキ感がいいよね~
サントス
葉物によくあるシャープな香りじゃなくて、何とも香りがいいんだよね。かぼちゃのような甘い香りというか…

ネパールの生活事情 まとめ

毎週こんな感じで、何をするにも時間がかかるのが、ネパールの生活事情の実情です。日本でよく使っていたミンチ、薄切り肉が気軽に手に入らないため、食卓はワンパターン化してしまうのが悩みです。

 

こぴら
正確に言うと、肉屋で“キーマ”にと言うとミンチにしてくれるらしいね
サントス
でも、あの洗ってない“切り株まな板”でミンチにされるのは怖いんだよね…。外気温45度だしね。
こぴら
バドバティーニに行けば鶏の冷凍ミンチも売ってるんだけど、アダ(500g)でRs.400!高すぎるでしょー
サントス
我々節約してるからねー

 

…ネパールではネパール水準で生活しているこぴら&サントスです…^^;

このようにネパールの生活事情は、便利なスーパーやコンビニに慣れた日本人には、ちょっとハードルが高いです。それでも、鶏肉も野菜も牛乳も、新鮮で美味しいのが手間がかかったご褒美ですね。

ネパールに来ても、日本に戻っても、生活のペースや違いに慣れるのに何年たっても時間がかかるこぴらです。

 

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