一昨日からニュースで聞いているポカラの飛行機事故。街中で、飛行機が旋回角度を大きくつけ、急に墜落した様子だった。
国内線の飛行機事故が多いネパールですが、ほとんどは山岳エリアにある小さな空港の離着陸の事故です。今回のような主要都市へのフライトで事故が起きるのは珍しいのです。
報道ステーションでは、インド人男性の乗客が飛行機の中からポカラ上空のフライトの様子を、スマホでライブ中継していた画面が映し出されていました。
通常飛行機に乗るときには、電子機器が飛行機に影響を及ぼすために、スマートフォン、タブレット、パソコンの電源を切ってください。機内モードにしてくださいとアナウンスがされます。今回のフライトでもそのようなアナウンスはきちんとなされていたのだろうか?
その男性がフライトの様子をスマホで中継していたことが、飛行機の電子機器に何らかの影響及ぼして、間接的にでも墜落の原因になったのではないか、そんなことを考えるとぞっとします。
なぜそう思うかと言うと、ネパールへの往復で飛行機に乗るときに、日本人にとっては常識のフライトの安全を守るための行動が無視されている場面を何度か見てきました。
数年前、カトマンズから日本に帰るフライト、そこでトピ(ネパール男性が被る独特の帽子)を被ったネパール人のおじいちゃんが、とんでもない行動をとった。
飛行機が離陸して急角度をつけて速度を上げているときに、いきなりトイレに席を立って、歩き始めた。おじいさんに私は思わず、「アイレ ボスナイパルチャ!(今は座らないといけない!)」と大きな声で言った。
おじいさんは引き返して席に座ったが、本当にゾッとした。なぜ家族は注意しない?ネパール人はシートベルトを着用するようにとの英語のアナウンスを聞いていないの?アナウンスされなくても、シートベルト着用サインが出ていたら、座っているべきということも知らないの?
そういう破天荒な行動がフライトにどんな影響を及ぼすのか考えるとぞっとするのです。
そして、そういうことも知らず、アナウンスも聞かずに乗ってる乗客がいることに。
そして別のときには、これは日本の格安航空(LCC)に乗っている時のことですが、私の隣に座っていた外国の女の子が、離陸の直前にSNS(Instagram)を閲覧していました。
今は機内モードにしないといけないと、私は話しかけた。そうすると黙ってパタンと携帯を閉じたが、ほんとに電波は切れていたのだろうか。
これだけ世界が国際化して人の往来が簡単な今、ルールを知らない、もしくは軽く見る人が同じフライトに同乗していることが、思いもよらない事故につながっていくような気がして、危機感を感じています。
こちらのネパール人男性の意見もその通りと、大きくうなづけます。
ネパール中部できのう(15日)、72人が乗った旅客機が墜落する事故がありました。倉敷市に住むネパール・ポカラ出身の男性と…
ネパールの国内線の事故の多さはこちらの記事で書いています
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