これから暑い夏がやって来ますね。
私たちも日本の夏は4年ぶりで、またあの熱風地獄かと思うと恐ろしくてふるえています…(笑)。
先回はネパールのタライ地方に住んだら、「クーラーのない世界に行きたい」という夢がかなったお話にお付き合いいただきました。
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今回は、昼間の気温が45℃を超えるタライ地方の長ーい夏を、クーラーなしでどのように乗り切ったのか、お話ししたいと思います。
よかったら今回もお付き合いくださいネ。
日本での団地暮らしの経験
私たちは、ネパールに行く前は10年以上、県営団地の最上階に住んでいました。
この県営団地は、戦後の高度経済成長期に、“憧れの団地”として建てられたものですが、わたしたちが入居した時はすでに築35年はたっていました。
当然、暑さ対策など何もされていない、うすい天井の団地。団地の屋根と部屋の間は、薄さ2センチほどの発泡スチロールのようなものがブロック状に貼られているだけ。しかもそれが劣化してときどきはらりと落ちてくる…そんな状態でした。
なので、真夏の太陽にさんさんと焼き付けられた平らな屋根は、私たちのすぐ頭上…。
首都圏では、わりと涼しいと言われる湘〇地方でしたが、それでもその団地の部屋は信じられないくらい暑くて、クーラーをつけても部屋は涼しくならず、熱帯夜が続くと夜は眠れないという状態でした。
ネパールのタライ地方に移動して
そんな団地生活で暑さに苦労していた私たちが、45℃を超えるタライ地方に住むことになりまず考えたのが、最上階はとにかく暑いという事でした。
それで、暑さ対策の第一歩は「最上階ではない家を探す」事でした。
幸い3階建ての1階の部屋が見つかり、住むことになりました。そして、その家は偶然でしたが、裏が水道局の林で樹齢500年は経っているであろうクスノキの大木がありました。
気温45℃の中でも、クスノキの天然クーラーのおかげか、わが家は涼しく日本の団地よりも涼しい家でくつろぐことができたのでした。
ですので最上階でない部屋で、可能なら森や林のそばの家を探すことを、強くおススメします。
そういえば、“涼しい家に住む”事が本当に大切だと、感じた出来事がありました。
昨年、タライ地方のわが家から5時間先の友人の所に遊びに行った際、最上階のゲストルームに案内されました。
8月でタライ地方では暑さのピークは過ぎ、昼間が35-40℃の気温です。でも、その最上階の部屋はガンガンの日差しに照らされており、ファンカーがあったにもかかわらず、夜中の2時過ぎまで暑すぎて寝れませんでした。
室内がコンクリート打ちっぱなしだったため、申し訳ないと思いながら、こっそり室内に水をまきまくりました。そのあと、30分ほどしてようやく眠ることができました。
やはり最上階の暑さは尋常ではありませんね…(;・∀・)
ネパールでこだわって買ったのもの
ネパールでは停電の問題があり、高価なエアコン(日本と同じくらいの値段がするようです)をつけても、いつでも使えるわけではありません。なので、エアコンはつけないことに決めました。
その代わりに、私たちがこだわって買ったのは、次の二つです。
1.大容量のインバータ
これは電気が来ていなくても、ファンカー(天井のファン)を回すために買いました。45℃の暑さの中、風も吹かないと死活問題!と、ここは妥協しませんでした。
小さめの2万5千ルピーのなら、1部屋のファンカー
大きめの3万5千ルピーのなら、2部屋のファンカーが停電時でも使えるとのことでした。
夫婦でいつも同じ部屋にいるとは限らないので、2部屋分のファンカーが回せるインバータにしました。これは本当に買っておいてよかったと思いました。
ネパールでは、時々丸1日電気が来ないこともありましたが、そんな時でもファンカーが回らないことは無かったです。
2.2ドアの冷蔵庫
ネパールでは、冷蔵庫を持っていない家庭も多いため、2ドアの冷蔵庫はぜいたく品です。でも、私たちは外国人。1ドアの冷蔵庫では、氷が十分に作れないため、2ドアにしました。
この2ドアも日本で使っていたよりも、ずっと小さなものでしたが、それでもわが家に遊びに来るネパールの友人たちは、2人家族でこんなに大きな冷蔵庫が必要なの?と、驚いていました。
でも、この大き目な冷凍室は、大量買いしたお肉などの保存することもでき、けっこう役立ってくれました。
日本から持って行った便利グッズの数々
日本で、信じられないくらい暑い部屋に住んでいた私たち。クーラー嫌いのこぴらは、当時もできるだけエアコンを使わなくてもいいよう、いろいろ工夫していました。
団地のベランダにつる薔薇を這わせて、グリーンカーテンをつくったり、打ち水をしたり。
そして、ある時テレビでやっていた、「窓辺に農業用の網のカーテンをつるすと、室内温度が7度下がる」というのもさっそく実践。
ホームセンターで、味気ない黒い農業用ビニールカーテンを買って窓の外に吊るして、何とか暑さをしのいでいました。
幸いこの経験が役立ち、ネパールに行く際持って行ったのが、次の4つです。
1.窓辺につるす遮光シート
私たちが日本で使っていたより、もっと良い遮光シートがネットで売っていました。少し高いようにも思いましたが、作りもしっかりしていて3年持ちました。
この遮光シートは、室内で使うものではなく、窓の外側につるすというのが、大きなポイントです。窓の外に吊るすことにより、窓自体の温度が上がらないようにできるので、それが大きな温度差につながるそうです。
私たちのネパールの寝室は西日がもろにあたる部屋だったので、これがあって本当に助かりました。
2.氷まくら
気温45度でクーラーなしなので、氷まくらは必要だろうと、持っていきました。
これは大正解でした!
この氷まくらのおかげで、暑い外から帰って来て、体の熱を冷ましつつ昼寝することができましたし、夜も暑くて寝れないという事がなかったのです。
そして、この氷まくらのために、いつも冷蔵庫には、冷やした水と氷がストックされていたのです。
3.スポーツ選手が使う体を冷やすシート
これは少し奮発して買いました。そして、これも大正解でした!
肩まですっぽり覆えて、水でぬらすだけでひんやりするシート。ベッドの首から肩の部分に敷くと、ほてりを良くとってくれました。これも安眠の友でした。
日本でも使いたいなーと思っています。意外に日本の方が、室内温度が上がる気がするので、体感温度を下げるには最適なグッズです。
クールコア2色セット(COOL CORE) KING-KAZU公認スーパークーリングタオル (パープル・ブルー)
4.さすと9℃温度が下がるひんやり日傘
これは、このブログで何度も紹介していますが、日中外を出歩く時に、なるべく体に熱をためないために役立ちました。
そして、日本の傘は軽くて持ちが良い‼毎年買い替えて、愛用していました。
まとめ
戦々恐々と、ネパールの亜熱帯タライ地方に向かった私たち。
涼しい家に恵まれ、数々の暑さ対策をすることで、クーラーなしで快適に過ごすことができました。
これから始まる暑ーい夏。皆さんもよかったら、こうしたグッズを取り入れて快適にお過ごしくださいね。
ご紹介した暑さ対策グッズまとめ
窓辺につるす遮光シート
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