ネパール人の友人ウサさん直伝のダルバート講座にようこそ。
3回目は“マショウラ”という高野豆腐のような乾燥食材を使ったタルカリ(おかず)になります。
ネパールでは、鶏肉と豚肉以外のたんぱく質を摂取するのは難しいのですが、この“マショウラ”は安くて使いやすいたんぱく源です。
原材料は主に大豆を細かくしたもので、大根をおろしたものをつなぎにしてよく混ぜたら、天日で乾かし3日ほど乾燥させます。
日本の高野豆腐は“凍み豆腐”と呼ばれているように、寒い中凍らせて作るので、目がぎゅっと詰まっています。いっぽう、ネパールのマショウラはもう少しふんわりしています。
このマショウラ、私たちは和食で出汁で煮て食べることが多いのですが、ネパールではマショウラ料理もやはりマサラ(スパイス)で味付けします。
それで、今日はネパール風マショウラ料理のご紹介です。ぜひダルバートのメインのおかずとして作ってみましょう。
ネパール料理レシピ マショウラのタルカリ
材料6人分
ベンタ(なす) 大4個
じゃがいも 小6個(日本のじゃがいもなら2-3個)
トマト 小3個(100グラムほど)
マショウラ どんぶりに8分目くらい
しょうが ニンニクをつぶしたもの 各大さじ1
ピャーズ玉ねぎ 中2個(日本の玉ねぎなら1つ)
ジラ(クミンシード)小さじ1/6
※{ベッサール(ターメリック)小さじ1弱、コリアンダー(ダニヤ)パウダー小さじ1.5, ジラパウダー小さじ3分の1 塩小さじ2~3}
トリコテール(ネパールのマスタードオイル)、サラダ油
下準備
①じゃがいもは皮をむいて小さめのクシ切り、またはイチョウ切り
②ベンタ(なす)は最初に1本を縦5-6㌢に切る。ヘタの部分も使う。その後いちょう切り。
③マショウラは水に10分ほど浸けて、ニチャルヌ(絞る)。
④ピャーズ(玉ねぎ)は厚めの薄切り
⑤トマトは大きめのみじん切りにする
⑥にんにく、しょうがはすりおろすか、シロウタでつぶしておく。
作り方
①中華鍋を温め、油(サラダ油、トリコテール)を各大さじ1-2杯入れて、よく温める。
②そこによく絞ったマショウラを入れて、7,8分焼き色が付くまで炒める。マショウラは別皿に取り出す。その後、一度中華鍋を洗う。
③トリコテールをさらに大さじ5-6杯入れて、ジラ小さじ6分の1ほど入れて香りを出す。
④アル(じゃがいも)を入れて3-4分炒めて、ピャーズ(玉ねぎ)を入れて2-3分、さらにナスを入れて3-4分炒めたら、弱火にしてフタをして3-4分蒸す。
⑤※のスパイスを入れて少し炒めて、トマトのみじん切り、にんにく、しょうがを入れる。
フタをして5-10分ほど蒸す。
⑥②のマショウラを入れて炒めて、その後50CCほど水を加えて、鍋底のマサラをこそげながら炒めて完成!
※ウサさんのレシピは塩だけですが、日本人の口に合うように塩を少し減らして醤油を大さじ1杯ほど入れても美味しいと思います。
ネパール料理の味の決め手トリコテール(マスタードオイル)については、こちらを参考になさってください。
ネパールの野菜カット術
日本人のこぴらは食材を切るには、まな板と包丁が必要と思っていましたが、ネパールのお母さんたちはなんと!包丁だけでたいていのものを切ってしまいます。
自分の手のひらがまな板代わりというか…あー、怖い(*’ω’*)
なすはこんな風に、へたの弦も器用につけたまま残します。
「弦も噛み応えがあっておいしいよ~」と。
食べてみる!
へぇー、ネパールではマショウラこうやって使うんだ!と納得。
マショウラが入らなくてもいいような気はするが、これでタンパク質が摂取できるなら貴重です。
お客さんを呼ばない我が家のダルバートであれば、これにバート(お米)とダル(レンズ豆のスープ)だけで、1食完成しますね。
みなさんも普段の飾らない食卓にお試しくださいね。
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