陸の孤島ネパール…。流通経路が圧倒的に不利なため、産業の発達が難しい国です。
日本だと自動車メーカーをはじめ、たくさんの企業が自社製品を国内でも工場生産しています。
ネパールには大手企業の工場は少なく、チャウチャウ(インスタントラーメン)や、コカ・コーラ工場、ビール工場など以外、大きな工場は見かけません。
現在帰国中で、実家の両親とともに朝ドラ『まんぷく』を見ています。〔2019.2月〕 このドラマを見ていると、世界中に今や広がるインスタントラーメン業界の先駆けを作ったことは、本当に大発明だったと納得できます。海外在住なので、余計にそう[…]
ところが、ネパールの失業率ですが、『JILAF』というサイトによると5%。『CEIC』というサイトによると2019年1.4%とあります。
いやいや、嘘でしょう?実際ネパールに住んだ感覚だと、失業率30%以上?という感覚です。
ある程度のお金を親族から集められる働き盛りの人は、こぞって海外へ働きに出かけます。
そういう人たちは、10-15年海外でためたお金で、家賃貸しをしたり、土地転がしをしたり…。ネパールは土地バブルで、けっこう儲かるみたいです。
また、ネパールの定期預金の利子は、年利約10%。例えば、500万円海外でためたお金を銀行に入れておければ、年利50万。贅沢をしなければ、家族がそれだけで暮らすことも十分可能です。
日本で最近急増している外国人労働者。中でもネパールは特に日本政府が受け入れている国の一つです。 現在、約15万6,000人のネパール人が住んでいます。※2024年1月11日 日本経済新聞 出典 改正出入国管理法とは外国人労働[…]
また出稼ぎをしたとしても、それ程大きく稼げない国で働いてきた人や、海外に働きに行く資金のない人たちは「サーノ カーム」といわれる小さな仕事をしている人が多いです。
小さなレストランやカジャ屋を経営する人、リキシャの運転手やトゥクトゥクという3輪バイクの運転手もいます。
野菜を町で売って歩いたり、ハットバザールといわれる、週に数回決まった場所で開かれる市場でカジャ(軽食)を売ったり。
友人がハットバザールで手作りしたモモ(ネパール風蒸し餃子)を売って生計を立てていましたが、週に2回の仕事で何とか食べていけると言っていました。
それでも、仕事が見つからない若者が町には溢れています。
ジャート(カースト)の問題があるため、自分のジャートじゃない仕事はしたくない、そういう仕事をすると親族から眉を顰められるなど、いろんな事情があるようです。
でも若者がぶらぶらしているのを見ると、思うのです…。なんでもいいから働こうよ!と。
ネパールに住んでいる間、こんな商売すると結構いけるんじゃない?と思っていた事が色々あります。よかったら、そんな妄想に今日はお付き合いください。
1、ラジオ体操教室を開く
ネパール人は、学生時代にほとんど運動をしていない人が大半です。なぜなら、ネパールの学校では体育の授業がないからです。
踊る文化があるので、お祭りごとに集まって踊りはするものの、運動しているネパリはあまり見かけません。
でも、彼らは「エクササイズしなければ」と実は思っています。なぜなら、40代以降になるとメタボな人が大半、明らかに太りすぎて病気にかかる人も多いからです。
それで、こういう風に運動するんだよと、やって見せると興味深々です。そして、健康のために運動は必要だと思っているけれど、やり方がわからないようです。
ある時、友人が腰痛に悩んでいて、それでも毎日立ち仕事をしなければいけないので、なんかいい知恵はないかと聞かれました。私が前からやっている寝転んでできる腰痛体操を教えてあげました。
その後、彼女はあの体操を毎晩続けている、だいぶ楽に仕事ができるようになったのよと、喜んでくれました。多分、いまも続けていると思います。
なので、You-Tubeなどで色んな体操を覚えて、近所の人を集めて単価は安くても、定期的に体操教室を開けば、けっこう繁盛するのではないかと思います。
ネパール人は皆で行動するのが大好きなので、親族やご近所さんと一緒に来てねと、さそってみたらどうでしょう?
2.ダウンスカートを作って売る
ネパールは暖房設備が乏しく、タライ地方でも冬の室内は寒いです。こぴらがいつもあればいいのに~と思っていたのが、「ダウンスカート」です。
冬の室内でダウンジャケットは着ていますが、下半身が冷えるのです‥。「ダウンスカート」があれば、どんなに暖かいことか。
カトマンズでも、山の暮らしの人も、タライ地方の人も、手ごろであれば重宝されること請け合いです!
ネパールでダウンを生産しているとは聞いたことは無いけれど、食用のアヒル(ハーンス)はあちこちで見かけます。
そうしたアヒルの羽根から、ダウンスカートを作って売れば、ヒット商品になるのでは?と思います。作り方は外国で学んでくる必要がありそうですが‥(^_^;)
3、ネパール版『さすべえ』を作って売る。
日本の皆さん、「さすべえ」はご存知でしょうか?
大阪市内で大人気の自転車用傘立です。雨の日も自転車通学または通勤しなければいけない人にとって、片手運転しないで傘がさせるのは、ありがたく便利なものです。
これはタライ地方限定のアイディアになりますが(カトマンズの混みあった道ではちょっと危ないかも…)、ネパール版「さすべえ」を作って売るのはどうでしょう?
ネパールの亜熱帯タライ地方は、灼熱ですが地形としてはほぼ平らです。暑くても自転車を乗りたい人も多いのですが、暑すぎて乗れないのです。
知人の女の子は、学校まで自転車なら10分かからないけれど、傘をさしての片手運転は危ないし、傘をささないと暑すぎるので、30分かけて日傘をさして歩いて通学していました。
こぴらは大阪出身なので、若い時から『さすべえ』を愛用していました。さすべえを取り付けると、雨の日も風の日も灼熱の日も、自転車で行動することができます。
ネパールの自転車に『さすべえ』を取り付けて走ると、皆が振り返る!(これは関東でもそうでしたが…(^_^;)
そして、涼しいーーー‼
何人ものネパリの友人から、『さすべえ』を買ってきてほしいと頼まれました。
ただ、日本の価格だと高すぎるのです。安い自転車が5.000ルピーなのに、『さすべえ』は約2.500ルピー程。
同じような商品をネパールの労働力と材料で、500-700ルピーで作って売れれば、すごく売れると思います。
気概があり、器用で溶接のできる方、やってみませんか?
まとめ
ネパールにいる若者たちには閉塞感があり、なんとか現状打開策はないものか考えてしまいます。
こんな仕事を始めてみるのはどうか?妄想に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
まだもう少し、思い浮かぶアイディアがあるので、そのことはまた次回お付き合いください。
この記事が良かった方、役立った方はぽちっと応援お願いします↓↓↓