ネパールの生活事情③ ネパールのお肉屋さんにカルチャーショック‼

今日はネパールの『肉屋』についてご紹介します。ネパールの多くの町では、肉屋でお肉を買うのが一般的です。
その理由は?お肉の買い方や、買ってみてカルチャーショックを受けたことをご紹介しています。
注意! 今回はお肉屋さんの話です。少し生々しい写真もありますので苦手な方はブラウザの「戻る」ボタンで別の記事に移ってください m(__)m
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in nepal

ネパールのスーパーは都市部にしかない

さて唐突ですが、スーパーマーケットって便利ですよね。
「超」市場!
市場に行っていろいろな店を巡るのは楽しいものですが、一か所で買い物が完結できるのはとても便利なシステムだと感じます。
というのも、ネパールでは日本や多くの国で見られるようないわゆる「スーパーマーケット」というものはほとんどありません。
いや、スーパーマーケットと名乗る店はありますし、そこでは色々な食料品、日常雑貨、衣服、家電まで手に入ります。
でも、生鮮食料品の品ぞろえがいまいち…。
乾いた少量の野菜と冷凍の肉が少しあるくらいで、新鮮な肉や野菜は別の店で買わなければなりません
そんなわけで、今日はネパールの『肉屋』についてのご紹介です。
ネパールでは鳥・豚・水牛・ヤギ肉などが、それぞれ専門の肉屋(マスパサル)で売られていることが多いです。

ネパールの肉屋は専門店が一般的

ネパールではジャート(民族)によって食べる肉が分かれています。
例えばカトマンズに多く住むネワリたちは水牛(バフ)をよく食べますが、ここタライ地方では水牛はそれほどメジャーではありません。鶏(ククラ)肉やヤギ(カシ)肉は多くのジャートの人が食べますが、豚(ブングル)肉を食べない民族も多いです。民族にかかわらずベジタリアンの人も結構います。
最近ではジャートごとのそうした特色も薄れているとは言いますが、やはり自分たちが食べ慣れない肉はちょっと・・・という人も多いです。
肉屋が種類ごとに分かれているのには、そんな理由があります。

ネパールの肉屋で買い物する

さて、ネパールの肉屋というのははなかなか生々しいお店です。
鳥やヤギなどは首を落としたまるまんまの状態で店先に置かれていて、そこから好きな部位を切り分けて量り売りしてもらいます。
ヤギ肉
首が切られ、皮に防腐処理されぶら下がるヤギ肉。お客が来ると肉を削ぎとって切り売りします
ヤギ肉って日本ではあまりなじみがありませんが、スープにしたりカレーにしたりするといい味が出ます。脂身が美味。
ネパールでは普通、それを小さい塊にカットしてもらい、マサラで炒めて食べます。
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日本から来た当初はグロテスクな光景にぎょっとし、最初の1年は実はあまり肉を食べませんでした。
ですが、まあ人間慣れるものです。
今ではたびたび肉屋に行くのが、生活の一部になりました。
つぎは我が家からバイクで3分の所にある、豚肉屋さんの様子をご紹介します。

ネパールの豚肉屋さん

Pork
大量の豚肉。肉と部位を選んで切ってもらいます
豚肉屋さんに行くと、冷蔵庫の中を見せてくれます。
今回は、もも肉と下腹当たりの肉がありそうです。
この部分を何グラム(キロ)下さいと頼むと、パサルの人が大きな包丁で肉を切ってくれます。
豚などの太い骨も、包丁と言うより斧に近い刃物で豪快にぶった切ります。
Pork
豚肉カット
私たちは唐揚げ、トンカツ、ソテー、シチュー、角煮など、好みの方法で食べたいので、サイズや部位を指定して切ってもらいます。
今回はバラ肉の部位でした。
骨も皮も脂身もいっしょくたなので、部位を良く選ばないと、脂身だらけなんてことにもなりかねません。
小さくカットせずにそのまま受け取れば、角煮などの塊肉の料理にはぴったりです。
After katting
カット後。表面が赤いのは、血ではなくそういう色を塗ってあるんだそうです。
cutting
豚肉屋の包丁。斧のように骨までぶった切れます
しかしその逆に、その辺のパサルでは薄切はできないのでおのずと調理法も限られてしまいます。
大きな塊のまま買ってきてできるだけ薄く切っても、薄切り肉のようにはなりません。
鶏肉の場合、買った肉はバーナーで炙って殺菌(?)してくれます。

買った肉の保存方法

Pork
家ではきれいにまず洗います
スーパーで肉を買うのと違って、部位や切り方を指定したりと手間がかかるので、一度にキロ単位で買って保存しておけると楽です。
しかも、肉自体は新鮮なのですが、昼間の気温が45℃の暑い地方なので、保管状態や衛生状態が今一つ心配。
買ってすぐ調理するならいいのですが、肉の保存には少し気を使います
私たち、日本では月に一度の肉屋の特売日に薄切り肉をまとめ買いして、何枚かづつラップで小分けして冷凍し、調理する分だけ電子レンジで解凍していました。なのでこちらでも1回分にラップで小分けして、ラップやジップロックに入れて保存しています。
ジップロックは日本から持ってくる必需品の一つです。
ネパールではジップロックのような信頼できる入れ物は見かけないので、とても役立ちます。
全て冷凍保存するには冷蔵庫が小さいので、保存するためには色々と工夫もしています。
その工夫の一つについては別の記事「手作り食材シリーズ」でご紹介しています。
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まとめ

今日はネパールのお肉事情について、詳しくお伝えしました。
魚も手に入れにくい〝海なし国〟のネパールでは、お肉は貴重なたんぱく源です。
すこし生々しくはありますが、ぜひ勇気を出して買い物してみてください。
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